キャデラック、電気自動車「リリック」で日本市場に再参入

アメリカの高級車ブランド、キャデラックが、日本市場への本格的な再参入を果たします。その先陣を切るのは、ブランド初の電気自動車(EV)である「リリック(Lyriq)」です。3月7日、東京で正式に発表され、日本市場での販売が開始されることが決まりました。

リリックの特徴

キャデラック・リリックは、GMのウルティウム(Ultium)プラットフォームを採用したEVで、最先端の電動パワートレインを搭載しています。後輪駆動モデルとデュアルモーターの全輪駆動モデルが用意され、最高出力は340馬力(約254kW)から500馬力(約373kW)に達すると報じられています。

1回の充電での航続距離は後輪駆動モデルで約502km、全輪駆動モデルで約450kmとされ、日本の都市部でも実用的な長距離走行が可能です。また、DC急速充電に対応しており、190kWの充電器を使用すれば、約10分で約120km分の充電が可能とされています。

デザインとテクノロジー

リリックのデザインはキャデラックの新世代スタイルを反映し、フロントには特徴的なLEDライトとブラッククリスタルグリルを採用。エレガントでありながら近未来的な印象を与えます。

インテリアでは、33インチの曲面OLEDディスプレイが搭載され、メータークラスターとインフォテインメントシステムを一体化した設計になっています。高解像度で視認性が高く、最新のGoogle搭載インフォテインメントシステムを備えており、音声操作やスマートフォン連携がスムーズに行えます。室内は静音性が高く、AKG製の19スピーカーオーディオシステムが臨場感あふれる音響体験を提供します。

日本市場での展開

キャデラックは、リリックの投入を皮切りに、日本市場でのブランド認知度を高め、EVラインナップの拡充を計画しています。今回の発表を受けて、すでに多くの関心が寄せられており、事前予約の受付がまもなく開始される見込みです。

価格については、日本市場向けの正式な発表はまだされていませんが、アメリカでは約58,590ドル(約880万円)からとなっており、日本市場でも同等の価格帯が予想されます。

キャデラックが誇るプレミアムEV「リリック」が、日本のEV市場にどのような影響を与えるのか、今後の展開が注目されます。

Share the Post:

Related Posts

2025年モデルの日産「Z」は、トヨタ「スープラ」を大幅に下回る価格で登場。スポーツカー市場での戦略や性能、デザインの違いを徹底比較し、それぞれの魅力を解説します。あなたに最適な1台はどっち?

フォルクスワーゲンの最大株主であるポルシェSEは、VWおよびポルシェAGへの投資減損により、2024年に200億ユーロの損失を予想。EV需要の低迷や市場の不確実性が影響を与えている。

車のウォーターポンプ、エンジン冷却システム、メンテナンス、故障原因、ウォーターポンプ交換、エンジンオーバーヒート、冷却液漏れ、電動ウォーターポンプ